- 2018-03-02 :
- 日々のつぶやき
あたしおかあさんだから④完結編
そして、ここからが主観的な見解になります。
客観的な見解で問題ないと言っておいて何ですが、実は僕もこの歌に関してはもう少し何とかならなかったかな、と思っている内の一人です。
普段なら無視するところですが、この騒動についてはできませんでした。
なぜなら、この歌が子供向け番組で流れてしまったからです。
おそらく、この歌は大切な存在である、自分の子供のために頑張る母親像を描きたかったのだと思います。
ところが、放送された番組の視聴者は主に小さい子どもですよね? その中でお母さんはいろいろ我慢している、とだけ連呼されて「あなたが大切だから」という言葉の裏を読むことが果たしてできるのでしょうか?
そして同時に、子供に対する影響を心配しちゃうんですよね。
この歌を聴くことで、自分のためにお母さんはしたいことを我慢している、と引け目を感じる子や、我慢するんだから好き勝手やっていいと誤解したりする子が、もしかしたら出てくるかもしれないと考えてしまいます。
もし、息子がこの歌を口ずさむようになったらと考えると、僕はイヤですね。
なぜイヤなのか、例えばこれの父親バージョンを作るとしたら、どうでしょうか。想像してみてください。
「おとうさんだから、飲み会を我慢するよ」
「おとうさんだから、自分の趣味や娯楽を全部やめて、あなたの面倒をみるよ」
「おとうさんだから、自分のことより、あなたのことばかり」
どうでしょうか? これを我が子に歌われたら、僕はげんなりします。
この歌について作者はSNSで「ママおつかれさまの応援歌なんだ」とコメントしていますが、 …これ、応援されている気がしますか? 僕は強いられている気がします。
つまり、いいお母さんでいるために、我慢する歌を自分の子供が歌うことによって、自分のやりたいことをすることが許されない状況へ逆に追い込まれるかもしれないんですよね。
果たして、それを応援歌とよんでいいんでしょうか。
この騒動について、僕がモヤモヤしている原因は、客観的には、解釈や考えの問題であって、歌詞の内容に問題はないと言いつつも、主観的には、この歌に対して文句を言っていることにあります。
今回の騒動が大ごとになったのは、発表する場を間違えたからだと思っています。
これが子供番組で流されることがなければ僕は特に何とも思わなかったでしょう。
無視すればいいんですから。
とはいえ、今回の騒動で、のぶみさんの創作活動にブレーキがかかってしまうのは、僕の望むところではありません。
むしろ、これをきっかけにして、お母さんの意見に寄り添えるような作品をどんどん作ってもらいたいなと思っています。そして、時にはお父さんについてもとりあげてもらいたいですね。
<終わり>